







佐々木象堂
蜜蝋と松脂を混合した蝋でつくった鋳型原型を鋳物土で塗り固めて焼き、蝋の溶けたところに金属を流し込む鋳造技法「蝋型鋳造(ロウガタチュウゾウ)」(または鋳金、鋳銅)の工芸家。本名は文蔵。
明治17年佐渡ケ島の河原田町に生まれ、一度は絵描きを志して上京したものの、極度の近眼だったことから絶望し「鋳金ならば多少目が不自由でも何とかなるのでは」と鋳金作家へ。錬金家・宮田藍堂に師事。
大正二年、東京で開かれた日本美術協会展で銅賞を受賞し、その作品が宮内省に買上げられたことがきっかけで、広く知られるように。その後の活躍も認められ、宮内庁勤めをした娘婿が新宮殿建築の仕事を担当したこともあって、象堂作の鳳凰が皇居正殿の屋根飾り「瑞鳥」として据えられています。昭和35年には、重要無形文化財蝋型鋳金技術保有者(人間国宝)に認定。
プロテスタントの洗礼を受けて以来、夫妻とも敬虔なクリスチャンだったそうです。太平洋戦争中は、あらゆる金属が軍に徴収され材料が不足したため、新潟や夫人の実家に近い佐渡の真野町で釜を持ち、陶器の制作に励んでいた時期もあります。当時、象堂氏の洗練された雰囲気は田舎の若い人々にとても刺激を与えたようで、近所に住んでいた私の祖父も、絵を描いたりなどだいぶ影響を受けたそうです。母も小さいころとても可愛がってもらったとよく話していました。思い出話を聞いているうちに、やさしいおじいちゃまという様子がありありと感じられて、一度も会うことがなかったのに懐かしい気持ちです。
佐々木象堂
size 約 10.5 × 8 x 2.5cm 五客 重量約 748 g

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